離れて暮らす親の家に宅配ボックスは必要?置き配・対面受取と比較

親の家の玄関で母親と娘が荷物の受け取り方を相談する様子。置き配の荷物と宅配ボックスが置かれている。

離れて暮らす親へ、トイレットペーパーや洗剤などの日用品を送ることはありませんか。

ネットで注文すれば実家まで届けてもらえますが、荷物を受け取るのは親本人です。

配達のたびに玄関へ出てもらうのが負担になっていないか。留守だったとき、再配達の手続きに困らないか。そんなことから宅配ボックスの設置を考える方もいるでしょう。

ただし、親の家だからといって宅配ボックスが必要とは限りません。

対面受取で困っていなければ、そのままで十分です。玄関対応を減らしたいだけなら、置き配や日時指定で解決する場合もあります。

一方、荷物がよく届き、玄関前にそのまま置くことにも抵抗がある家庭では、宅配ボックスが役立つ可能性があります。

この記事では、対面受取・置き配・宅配ボックスを比較しながら、親の家に必要かどうか、購入前に何を確認すべきかを考えます。

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目次

親の家に宅配ボックスは必要?3つの受取方法を比較

宅配ボックスを買う前に、対面受取や置き配で対応できないかを確認しましょう。

比較項目対面受取置き配宅配ボックス
玄関での対面対応必要原則不要原則不要
不在時の受取難しい場合あり条件次第で可能条件次第で可能
専用設備不要原則不要必要
雨濡れ直接受け取れる置き場所による本体・設置場所による
盗難への備え直接受け取れる置き場所による施錠・固定による
親の負担玄関対応荷物の回収解錠・荷物の回収
冷蔵・冷凍品対面で受け取れる一般的に対象外一般的な製品では対象外
設置場所不要荷物の置き場所が必要本体と通路の確保が必要
初期費用設備費不要原則設備費不要本体・設置費が必要

※置き配や宅配ボックスへの配達は、配送会社、荷物の種類、受取方法の指定状況、ボックスの仕様などによって利用条件が異なります。

親の家に合う荷物の受取方法を選ぶフローチャート。対面受取・置き配・宅配ボックスを、受取負担や設置条件から判断する図解

対面受取が向いている場合

荷物が届く回数が少なく、親が普段の生活の中で無理なく受け取れているなら、対面受取で十分でしょう。

宅配ボックスを買う費用も、鍵を管理する手間もかかりません。

また、配達員から直接荷物を受け取り、そのまま玄関内へ運べることも利点です。

対面受取そのものを危険な方法として考える必要はありません。

ただし、家にいることが多いからといって、玄関対応が負担にならないとは限りません。

配達時間に合わせて外出を控えていたり、インターホンが鳴るたびに玄関まで移動するのが大変だったりするなら、受取方法を見直す余地があります。

置き配が向いている場合

対面対応を減らしたいだけなら、まず置き配を試す方法があります。

対象の荷物であれば、専用設備を購入せずに玄関前などへ届けてもらえる場合があります。

ただし、屋根がない場所では雨濡れが気になりますし、道路から荷物が見える場所では盗難への注意も必要です。

玄関の扉を開けたときに荷物が邪魔にならないか、親が無理なく回収できるかも確認しておきましょう。

置き場所に問題がなく、親も抵抗なく利用できるなら、置き配で十分な家庭もあります。

宅配ボックスが向いている場合

荷物がよく届き、玄関での対面対応を減らしたい。さらに、荷物をそのまま屋外に置くことにも抵抗がある。

そんな家庭では、宅配ボックスが候補になります。

施錠できる製品なら、対応する荷物を本体の中に収納して受け取れます。

配達時間に合わせて親が在宅する必要も減らせるでしょう。

ただし、宅配ボックスを設置するだけで盗難を完全に防げるわけではありません。

製品の施錠方法や固定方法に加え、親が無理なく使えることも確認しておきたいところです。

宅配ボックスを買う前に、親が何に困っているか聞いてみる

新しい設備を購入する前に、まず親に普段の荷物の受け取り方を聞いてみましょう。

例えば、次の3つです。

  • 荷物の受け取りで面倒に感じていることはある?
  • 玄関前に置いてもらう方法はどう思う?
  • 鍵を開けて取り出す宅配ボックスを使ってみたい?

子世代から見ると便利でも、親は配達員から直接受け取る方が分かりやすいと感じているかもしれません。

反対に、これまで特に話していなかっただけで、荷物の受け取りを負担に感じている場合もあるでしょう。

実際に使うのは親本人です。

子世代が防犯のために設置した方がよいと考えても、親が希望していなければ、無理に購入する必要はありません。

まずは日時指定や置き配を試す

少し不便を感じている程度なら、宅配ボックスをすぐに購入しなくてもよいでしょう。

配送会社や荷物が対応していれば、日時指定や置き配を利用できます。

例えば、次に日用品を送るとき、親と相談して受取方法を決めてみる。

それで問題なく受け取れたなら、しばらく同じ方法を続けてもよいでしょう。

一方、置き配した荷物が雨に濡れそうだったり、玄関前に置いたままにすることを親が気にしたりするなら、宅配ボックスを考える理由になります。

先に受取方法を試しておくことで、設備を購入してまで解決したい困りごとがあるのか判断しやすくなります。

高齢の親が使うなら、荷物を取り出す場面まで確認する

宅配ボックスは、配達員が荷物を入れられれば終わりではありません。

親が荷物に気づき、自分で開けて取り出し、家の中まで運べるか。

購入前には、そこまで考えておきたいところです。

鍵や暗証番号を扱えるか

宅配ボックスには、鍵で開けるものや暗証番号を使うものなどがあります。

小さな数字が見えにくい、暗証番号の入力が面倒、鍵の管理を増やしたくないなど、親によって使いにくいと感じる点は異なります。

製品を選ぶ前に、どのような方法で開け閉めするのかを確認しましょう。

できれば親自身が操作を試せると、使いやすさを判断しやすくなります。

家族が説明したときには使えても、一人のときに操作できなければ、毎回手助けが必要になるかもしれません。

かがんだり、重い荷物を持ち上げたりしないか

宅配ボックスを低い位置に置くと、荷物を取り出すために深くかがむ場合があります。

また、飲料水や洗剤などをまとめて送ると、箱が重くなることもあります。

ボックスに入る荷物でも、親が一人で取り出して家の中まで運べるとは限りません。

設置する高さや扉の開き方を確認し、普段送る荷物の重さも考えましょう。

例えば、飲料水をまとめて送るのが負担になりそうなら、配送数量を分けたり、一度に送る量を減らしたりする方法もあります。

荷物が届いたことに気づけるか

宅配ボックスの場合、荷物が届いた後に親が取り出す必要があります。

配達通知を普段確認していなければ、荷物が入ったことに気づかない可能性もあります。

子世代から送る荷物なら、発送した際に到着予定を伝えておくとよいでしょう。

配送会社によっては配達完了通知を利用できますが、通知先や利用条件はサービスによって異なります。

親が無理なく確認できる方法を決めておくと、荷物を長時間入れたままにすることを減らしやすくなります。

おやとなり編集部より

宅配ボックスを選ぶときは、荷物を入れてもらえるかだけでなく、親が取り出すところまで考えておきたいものです。

特に鍵の操作や荷物の重さは、設置してから使いにくさに気づく場合があります。

親と一緒に、普段の荷物を受け取る場面を思い浮かべながら確認してみてください。

設置する前に確認したい場所・固定・配送条件

宅配ボックスが必要だと思っても、玄関の環境や配送会社の条件によっては使いにくい場合があります。

購入前に確認しておきたいのは、設置場所、固定方法、受け取れる荷物です。

玄関の通り道をふさがずに置けるか

宅配ボックスには、荷物を収納するために一定の大きさが必要です。

玄関前が狭い場合、本体が通路の邪魔になることがあります。

扉を開けたときにも人が通れるか、玄関の出入りに支障がないかを確認しましょう。

親が普段歩く場所に置くことになるなら、設置を見送る判断も必要です。

集合住宅や賃貸住宅の場合は、設置に関する管理規約や貸主の許可も確認してください。

固定方法と雨濡れ対策を確認する

屋外に置く場合は、転倒や持ち去りを防ぐための固定方法を確認しましょう。

屋根のある玄関でも、風向きによって雨が吹き込むことがあります。製品の耐候性能と設置条件も確認が必要です。

日本郵便では、戸建住宅の宅配ボックスを使った一部の書留郵便物等の受け取りについて、次のような条件を定めています。

  • 受取人の住所と同じ建物内、または同じ構内に設置されている
  • 雨などで郵便物が汚損するおそれがない
  • アンカーなどで建物等に固定されている
  • 正当な受取人だけが郵便物等を取り出せる機能がある

このサービスを利用するには、所定の依頼書を郵便局へ提出し、宅配ボックスの確認を受ける必要があります。

ただし、これは日本郵便の対象サービスに関する条件であり、すべての宅配便に同じ申請が必要という意味ではありません。

宅配ボックスで受け取れない荷物もある

宅配ボックスを設置しても、すべての荷物を受け取れるわけではありません。

例えば、ヤマト運輸では、次のような荷物や状態では自宅の宅配ボックスに配達できないと案内しています。

  • クール宅急便などの冷蔵・冷凍品
  • 代引き・着払いの荷物
  • 傷みやすい食品
  • 本人確認などで直接手渡しが必要な荷物
  • ボックスに入らない荷物
  • ボックスが使用中で空きがない場合
  • 必要な受領確認ができないタイプのボックス

佐川急便の置き配サービスでも、飛脚クール便、代引き、貴重品、着払いなどは対象外です。

また、荷送人の指定や受取人側の設定によって、希望する受取方法を選べない場合があります。

冷蔵・冷凍品や直接手渡しが必要な荷物が中心なら、一般的な宅配ボックスだけで受取の負担を解決するのは難しいでしょう。

親宅によく届く荷物が対応しているか、購入前に確認してください。

親の家に宅配ボックスを置くか、ここで判断する

ここまで確認したら、親の家に宅配ボックスが必要かどうかを整理してみましょう。

宅配ボックスを検討したい家庭今の受取方法でよい家庭
荷物がよく届き、玄関対応が負担対面受取で困っていない
置き配の雨濡れや盗難が気になる置き配で問題なく受け取れる
設置スペースと固定方法を確保できる玄関に安全な設置場所がない
親が鍵を扱い、荷物を回収できる操作や回収に負担がある
親自身が使いたいと考えている親が必要としていない

左側の条件に当てはまり、親本人も希望しているなら、宅配ボックスを検討する価値があります。

特に、日用品などの荷物が定期的に届き、玄関対応を減らしたいものの、荷物をそのまま屋外に置くことにも不安がある家庭では、宅配ボックスが選択肢になります。

反対に、親が対面受取で困っていないなら、無理に設置する必要はありません。

また、ボックスを設置しても親が荷物を取り出すのに苦労するようなら、受取方法や荷物の送り方を見直す方がよい場合もあるでしょう。

宅配ボックスを買うかどうかは、設置した後の暮らしまで考えて決めたいところです。

据え置き型を検討するならルスネコボックスも確認する

親が宅配ボックスを使いたいと考えていて、設置場所にも問題がなさそうなら、具体的な製品を確認する段階です。

据え置き型の候補として、ルスネコボックスがあります。

ただし、宅配ボックスはどれでも同じように使えるわけではありません。

親の家に置くなら、次の点を確認しておきたいところです。

  • 玄関に無理なく設置できる大きさか
  • 必要な固定方法を取れるか
  • 親が鍵を開け閉めしやすいか
  • 普段届く荷物が入り、取り出しやすいか

ルスネコボックスがこうした条件に合うかは、製品の仕様を確認して判断する必要があります。

おやとなりでは、ルスネコボックスについて、設置方法や鍵の使い方、親宅で検討する際の注意点を別の記事で整理しています。

親の家に合う据え置き型宅配ボックスを探している方は、ルスネコボックスの設置条件や鍵の使い方を確認してみてください。

ルスネコボックスは親の家に向く?設置方法・鍵・使い方を確認する

まとめ|親が負担なく受け取れる方法を選ぶ

離れて暮らす親の家に、宅配ボックスが必ず必要というわけではありません。

対面受取で困っていなければ、そのままで十分です。玄関対応を減らしたいだけなら、置き配や日時指定を試す方法もあります。

一方、荷物がよく届き、玄関前にそのまま置くことが気になる家庭では、宅配ボックスが役立つ可能性があります。

その際は、親が鍵を扱えるか、荷物を取り出せるか、設置場所を確保できるかを確認しましょう。

まずは次に荷物を送るとき、親に今の受け取り方で困っていることがないか聞いてみてください。

親が使いやすい方法を選ぶことが、毎日の荷物の受け取りを楽にする第一歩になります。

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この記事を書いた人

おやとなり編集部のアバター おやとなり編集部 生活支援メディア編集部

おやとなり編集部は、離れて暮らす親の生活が少し心配になってきた子世代に向けて、見守り・食事・家事・防犯・実家整理などの情報を整理して届けています。
公的機関や公式情報を確認しながら、親の暮らしを無理なく支えるための選択肢を、できるだけわかりやすく紹介します。

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