久しぶりに実家へ帰ると、以前より草が伸びていたり、庭木が大きくなっていたりする。
親は今もそこで暮らしているし、庭仕事も続けている。けれど、以前と同じようにこれからも手入れを続けられるのか、少し気になることがあります。
親に聞けば、まだ自分でできるから大丈夫と言う。けれど、夏の草刈りや高くなった庭木まで、このまま任せてよいのか迷う。
だからといって、自分が帰省するたびに庭仕事を引き受けるのも簡単ではありません。
実家の庭が気になり始めても、すぐに庭全体をきれいにしたり、親に庭仕事を全部やめてもらったりする必要はありません。
考えやすいのは、庭仕事を「親が続けること」「家族が手伝うこと」「外へ任せること」に分けることです。
庭を以前と同じ状態に保つことより、親と家族がこれからも続けられる手入れの形へ変えていく。
その視点から、実家の庭を考えてみましょう。
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庭が少し気になったら、見た目より今までとの違いを見る
実家の庭を見ると、どうしても伸びた草や枝に目が向きます。
ただ、少し草が伸びているからといって、それだけで親が庭を管理できなくなったとは限りません。
見ておきたいのは、庭のきれいさよりも、これまで普通にできていた庭仕事に変化が出ていないかです。
以前より時間がかかるようになった庭仕事はないか
以前なら午前中で終わっていた草刈りが、一日がかりになっている。
庭木の手入れを一度に済ませず、何日かに分けるようになった。
切った枝や草の片付けを後日に回すことが増えた。
こうした変化があるなら、庭全体をどうするか考える前に、その作業だけ負担を減らせないか考えてみる方が現実的です。
軽い草取りと広い範囲の草刈り、高い庭木の剪定では、必要になる時間も道具も違います。
庭仕事をひとまとめにせず、今まで通り続けられているものと、少し大変になってきたものに分けると、見直したい部分が見えやすくなります。
それでも親が続けたい庭仕事もある
一方で、庭仕事そのものが親にとって負担とは限りません。
朝に花へ水をやる。
季節に合わせて鉢植えを入れ替える。
小さな家庭菜園を世話する。
そうした時間を楽しみにしているなら、庭が気になり始めたことを理由に、すべてやめてもらう必要はありません。
子世代から見れば同じ庭仕事でも、親にとっては、続けたいことと負担になってきたことが混ざっている場合があります。
だからこそ、庭全体を誰が管理するかではなく、一つひとつの作業をどう分けるかという考え方が役立ちます。
親がする・家族がする・外へ任せるに分けてみる
実家の庭仕事は、誰か一人が全部引き受ける必要はありません。
親が続けること、家族が手伝うこと、必要に応じて外へ任せること。
この三つに分けると、庭を残しながら負担だけ減らす方法を考えやすくなります。
親が続けたいことは残す
親が無理なく続けていて、本人も楽しんでいる庭仕事なら、残す選択肢があります。
水やりや鉢植えの手入れなど、本人が続けたい小さな庭仕事もあるでしょう。
何を続けられるかは、年齢だけでは決まりません。
庭の広さ、使う道具、作業時間、本人の経験などによっても変わります。
年齢だけで庭仕事をひとまとめにせず、何を続けたいか、どの作業が負担になってきたかを分けて考える方が、今の暮らしに合った形を見つけやすくなります。
家族が無理なく手伝えること
帰省したときに、家族ができることを少し手伝う方法もあります。
落ち葉を集める。
庭の様子を見る。
親だけでは片付けにくいものを整理する。
短い時間でできることであれば、家族が担当しやすいこともあります。
ただし、帰省するたびに半日や一日を庭仕事へ使っているなら、家族が担当する範囲そのものを見直してもよいでしょう。
負担の大きい作業だけ別の方法を考える
広い範囲の草刈り、高くなった庭木の剪定、太い枝の処理、伐採、大量に出た枝葉の片付けなどは、庭の状況によって時間や手間が大きくなります。
広い範囲を刈払機で草刈りする作業と、短時間の草取りでは、使う道具も作業内容も違います。
だからといって、庭仕事をすべて外へ任せる必要はありません。
年に一度、高くなった庭木だけ頼む。
草が伸びやすい時期だけ広い範囲の草刈りを頼む。
家族では処理しきれない枝葉だけ任せる。
そのように作業を分ける方法もあります。

※庭の広さや季節、経験などによって分け方は家庭ごとに異なります。
庭仕事をすべて外へ任せる必要はありません。親が楽しんで続けられることは残し、家族でも続けにくくなった部分だけ別の方法へ移す。そんな分け方でも、庭の管理は続けられます。
帰省のたび庭仕事ばかりになっていないか
離れて暮らしていると、実家の庭仕事を手伝える日は限られます。
そのため、帰省すると朝から草を刈り、庭木を整え、出た枝や葉を片付けて、気がつけば一日が終わっていた、ということもあります。
もちろん、帰省したときに庭を手伝うこと自体が悪いわけではありません。
ただ、それが毎回続いているなら、家族が担当する範囲を変える余地があります。
親に会いに帰ったのに、庭仕事が終わるころには夕方になっている。
次にいつ帰れるか分からないため、その日のうちに庭仕事を終わらせようとしている。
自分の仕事や家庭の予定より、実家の庭を基準に帰省日を決めることが増えた。
そんな状態になっているなら、庭仕事の一部を外へ移すことで、帰省の使い方そのものを変えられるかもしれません。
外へ任せる目的は、単に作業を楽にすることだけではありません。
庭仕事に使っていた時間を、親と食事をしたり、家の中のことを確認したり、ゆっくり話したりする時間へ戻すこともできます。
庭を維持するために、家族が毎回すべてを引き受ける形だけが答えではありません。
庭全部をきれいにしなくても、暮らしに必要なところは守れる
実家の庭が気になり始めると、一度庭全体をきれいにした方がよいのでは、と考えやすくなります。
けれど、以前と同じ状態を庭の隅々まで保ち続けることが、今の暮らしに必要とは限りません。
たとえば、毎日通る玄関までの通路。
親が普段出入りする場所。
日常的に使っている庭の一角。
まずは、今の暮らしでよく使うところを優先する考え方があります。
道路や隣地に近い部分など、家族が気になっている場所があるなら、そこから手を入れる方法もあります。
反対に、普段ほとんど使わない庭の奥まで、毎回同じように整える必要があるかは家庭によって違います。
庭全部を管理するか、何もしないか。
その二択にしなくても構いません。
今の暮らしに必要な範囲を決め、そこを続けて手入れできる状態にする。
それだけでも庭仕事の量は変わります。
庭との付き合い方を変えることは、庭をあきらめることではありません。
親の今の暮らしに合わせて、手をかける場所を選び直すことです。
家族だけでは続けにくい作業は、必要な部分だけ外へ任せる
親が続けたいことと、家族が手伝えることを分けてみると、そのどちらにも入れにくい作業が見えてくることがあります。
広い範囲の草刈り。
高くなった庭木の剪定。
伐採。
大量に出る枝葉の片付け。
家族で行うと長い時間がかかる作業。
そうした部分だけ、外へ任せる方法があります。
一度頼んだから、その後も庭全体を任せ続けなければならないわけではありません。
必要なときだけ利用したり、季節によって頼む作業を変えたりすることもできます。
外へ任せたい庭仕事が具体的に見えてきたら、次は依頼先を選ぶ段階です。
草刈りや剪定を頼むときに、どこを確認して業者を選べばよいかは、次の記事で整理しています。
庭仕事の分担は、季節や親の様子に合わせて変えていい
一度決めた庭仕事の分担を、そのままずっと続ける必要もありません。
例えば、
春は親が花や鉢植えを楽しむ。
草が伸びやすい時期だけ、広い範囲の草刈りを外へ頼む。
秋は帰省した家族が落ち葉を整理する。
高くなった庭木は、必要な時期だけ手入れを頼む。
家庭によって組み合わせは違いますが、一年を通して同じ人がすべて担当する必要はありません。
庭の状態は季節によって変わります。
親の暮らしも、子世代の生活も同じではありません。
昨年は家族でできたことが、今年は続けにくくなることもあります。反対に、その年は家族で対応できることもあるでしょう。
大切なのは、誰が担当するかを固定することではなく、庭仕事が誰か一人の負担になり続けない状態をつくることです。
今までどうしてきたかではなく、これから続けられるか。
その視点で分担を見直していけば、実家の庭との付き合い方にも余裕が生まれます。
まとめ|今まで通りではなく、これから続けられる庭にする
離れて暮らす親の実家の庭が気になっても、今までと同じ状態を家族だけで維持し続ける必要はありません。
親が続けたい庭仕事は残し、家族ができること、外へ任せたいことを分ける。庭全体ではなく、今の暮らしに必要な場所を優先する方法もあります。
大切なのは、誰か一人が庭仕事を抱えることではなく、親と家族の今の暮らしに合わせて、続けられる管理方法へ変えていくことです。
外へ任せたい作業が見えてきたら、次は依頼先を選ぶ段階です。
