帰省すると、以前より掃除が残っている。でも、料理や洗濯はこれまで通り続けている。
そんなとき、家事全体を家族が代わる必要はありません。
本人が続ける家事、家族が手伝う家事、外部へ頼む家事に分けて考えると、必要な支援だけを見つけやすくなります。
料理は本人が続ける。季節の片付けは帰省したときに家族が手伝う。毎週負担になっている掃除は、外部に頼むことを考える。
このように、家事ごとに担当を変えてもかまいません。
この記事では、離れて暮らす親の家事を、誰が担当すると今の暮らしを続けやすいかという視点で整理します。
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親の家事を、親本人・家族・外部の3つに分けてみる
親の家事が以前より大変そうに見えたとき、
本人に任せるか。
家族が代わるか。
という二択で考える必要はありません。
家事を一つずつ見て、
親本人が続ける。
家族が手伝う。
必要なら外部へ頼む。
の3つに分けてみます。
本人が続けたい家事は、そのまま任せる
料理が好きだから、自分で作りたい。
洗濯は自分のペースでしたい。
毎日の片付けは特に負担になっていない。
本人が無理なく続けていて、これからも自分でしたいと思っている家事なら、そのまま任せる方法があります。
一部の家事に手助けが必要になったからといって、生活全体を誰かに任せる必要はありません。
本人が続けたいことを残したうえで、大変になっている部分だけを補う方が取り入れやすい家庭もあります。
家族が手伝いやすい家事を引き受ける
家族ができることは、毎週実家へ行って掃除や料理をすることだけではありません。
たとえば、次のような支え方があります。
・季節の衣類や布団を入れ替える
・重い物を移動する
・使いにくい掃除道具を軽いものへ替える
・米や飲み物など重い物の購入をネット注文で手伝う
・帰省した日に一緒に収納を整理する
日常的に繰り返す家事は難しくても、帰省したときだからこそできることがあります。
離れていてできることと、実家へ行ったときにすることを分けておけば、子世代も頻繁に帰省することを前提にせず支えられます。
繰り返し負担になる日常家事は外部も候補にする
床掃除。
浴室や洗面所の日常的な掃除。
洗濯。
料理。
片付け。
こうした家事が繰り返し負担になっているなら、家族以外の手を借りる方法もあります。
全部を外部へ任せるかどうかではなく、
掃除だけ。
料理だけ。
本人や家族にとって負担になっている家事だけ。
というように切り分けて考えます。

迷ったときは、誰に頼むかを先に決めなくても大丈夫です。まず、実家の家事を一つずつ書き出し、今のまま続けるもの、家族が手伝いやすいもの、繰り返し負担になっているものに分けてみてください。外部へ頼む必要があるかは、その後で考えられます。
実家の場合に当てはめると、たとえば次のように整理できます。
| 家事 | 今の様子 | 今後どうするか |
|---|---|---|
| 料理 | 本人が続けたい | 親本人 |
| 重い物の移動 | ときどき必要 | 帰省時に家族 |
| 浴室の日常掃除 | 毎回負担になる | 外部も検討 |
| 季節の整理 | 年に数回 | 家族と一緒に |
| 洗濯 | 今は負担なし | 親本人 |
これは正解を決める表ではありません。
今の実家では誰が担当すると続けやすいかを考えるためのものです。
本人が続けたい家事についても聞いてみます。
最近どの家事が一番大変?
料理は今まで通り自分でしたい?
掃除だけ誰かに手伝ってもらう方法ならどう?
できない家事を探すのではなく、大変になっている部分と、本人が続けたい部分を一緒に確認すると、支える範囲を決めやすくなります。
本人が今は外部の手を借りたくないと考えているなら、急いで利用を決める必要もありません。
外部に頼むか迷ったら、3つの状況から考える
家事が以前より大変そうだからといって、すぐ外部サービスを使う必要はありません。
一度だけの負担なのか。
これからも繰り返すのか。
家族で無理なく続けられるのか。
この違いを見ると判断しやすくなります。
毎週・毎月、同じ家事が負担になっている
年末に一度だけ大掃除を手伝う場合と、毎週の床掃除が負担になっている場合とでは事情が違います。
一度だけなら、家族で対応できる家庭もあります。
一方、
毎週の掃除を後回しにしている。
料理の準備が日々の負担になっている。
洗濯の一部だけ毎回大変そう。
というように同じ負担が繰り返しているなら、その家事だけ別の支え方を考える余地があります。
帰省するたび、家族が同じ家事をしている
親本人の負担だけではなく、家族が繰り返し補っている家事も見てみます。
帰省するたびに浴室をまとめて掃除する。
毎月、片付けのために実家へ行っている。
親とゆっくり過ごしたいのに、帰るといつも掃除から始まる。
家族が手伝うこと自体が問題なのではありません。
その方法をこれからも無理なく続けられるかを考えます。
今の形で負担なく回っているなら、変える必要はありません。
一方、同じ家事をするための帰省が続いているなら、その家事だけ別の方法に変えることも考えられます。
その家事だけ手伝ってもらえば、ほかは本人が続けられる
外部の家事支援を考えやすいのは、生活全体を誰かに任せたい場合だけではありません。
料理も洗濯も自分でできるけれど、浴室掃除だけ大変。
日々の片付けは問題ないけれど、床掃除だけ後回しになる。
このように一部分だけ補えば、本人が今までの暮らしを続けやすい場合があります。
高い場所の掃除など、安定した姿勢を取りにくい作業まで無理に本人へ任せる必要もありません。
高い場所を掃除するときは、安定した場所や身体のバランスを取りやすい用具を使い、無理のない範囲で行うことが大切です。
判断するときは、何項目当てはまったかではなく、
この家事だけ誰かに頼めたら、本人も家族も今の暮らしを続けやすいか。
という視点で考えてみます。
掃除や洗濯、料理など日常家事の一部なら家事代行が候補になる
親・家族・外部で家事を分けて、
毎週の掃除だけ誰かに任せたい。
料理をときどき手伝ってほしい。
洗濯や片付けの一部を頼みたい。
という家事が残った場合は、家事代行が候補になります。
家事代行は日常家事を部分的に頼める
家事代行では、一般的に掃除・洗濯・料理など、家庭で日常的に行っている家事を依頼できます。
利用するからといって、家事をすべて任せる必要はありません。
実家で繰り返し負担になっている掃除だけ。
料理だけ。
洗濯だけ。
といったように、必要な日常家事を切り出して考えられます。
専門的な掃除とは分けて考える
日常的な床掃除や水回りの掃除を手伝ってほしい場合と、エアコン内部などを専門的に清掃してほしい場合では目的が違います。
この記事で考えているのは、日々の暮らしの中で繰り返す家事を部分的に手伝ってほしい場合です。
エアコン内部や専門的な機材が必要な清掃などが目的なら、家事代行ではなくハウスクリーニングなど別のサービスを検討することになります。
日常家事以外の支援が必要な場合とも分ける
ここで扱っているのは、自分で暮らしている親の日常家事を部分的に支える場合です。
掃除、洗濯、料理などとは異なる支援が必要になっている場合は、家事代行だけで解決しようとせず、必要としている支援に合った方法を考えます。
この記事では、介護制度や身体介助については扱いません。
ここまで整理して、外部へ頼みたい日常家事が一つでも見つかったら、次に考えるのは、どの家事代行を選ぶかです。
家事代行を使わなくてもよい場合もある
家事代行は、すべての家庭に必要なものではありません。
親本人が今の家事を特に負担に感じていない。
家族がときどき手伝うだけで無理なく回っている。
年に数回の片付けや季節の作業だけ手伝えば十分。
本人が外部の人に家へ入ってもらうことを望んでいない。
こうした場合は、無理に利用する必要はありません。
また、必要なのが専門的な清掃なら、日常家事を頼む家事代行とは目的が違います。
外部サービスを使うことが目的ではなく、本人と家族が今の暮らしを続けやすい方法を選ぶことが大切です。
頼みたい家事が決まったら、次はサービスの選び方を考える
掃除だけ頼みたい。
料理をときどき手伝ってほしい。
洗濯や片付けの一部を任せたい。
ここまで決まれば、次は希望する家事を頼めるサービスを探す段階です。
家事代行は、サービスによって対応する家事や利用条件などが異なります。
どのサービスが実家に合うのかを考えるときは、料金だけで決めるのではなく、頼みたい家事に対応しているか、実家で利用しやすいかといった点を順番に確認すると候補を絞りやすくなります。
ただし、この記事では具体的なサービスの選び方までは深掘りしません。
次の記事で、実家で家事代行を利用するときに確認したいポイントをまとめています。
まとめ|本人・家族・外部で家事を分けて考える
親の家事が少し負担になってきても、家事を全部本人に任せるか、全部家族が代わるかの二択ではありません。
本人が続けたい家事はそのまま。
家族が手伝いやすいことは家族で。
繰り返し負担になる日常家事は、必要に応じて外部へ。
掃除・洗濯・料理・片付けなど、外部へ頼みたい家事が見つかったら、次は実家で利用する家事代行の選び方を確認してみてください。
