一人暮らしの親を見守る方法|離れていてできることと選び方

離れて暮らす一人暮らしの親を見守る方法を考えるイメージ

離れて暮らす親が電話に出ないと、何かあったのではと気になることがあります。

とはいえ、毎日連絡するのは難しく、いきなりカメラや見守りサービスを導入するのも違う気がする。そんな段階で、どう見守ればよいのか迷う人もいるでしょう。

一人暮らしの親を見守る方法は、カメラや有料サービスだけではありません。

電話やメッセージ、家族や地域とのつながり、家電やセンサー、緊急通報や駆けつけなど、方法によってできることは異なります。

先に考えたいのは、どの方法が一番よいかではなく、何を知りたいのかです。

普段どおり暮らしていることが分かればよいのか。

いつもと違う変化があったときに知りたいのか。

それとも、何かあったときに誰かが対応できるところまで必要なのか。

この記事では、離れていてできる見守り方法をこの違いから整理します。

親本人の気持ちや、家族が対応できる範囲も含めて、自分たちの場合はどこから考えればよさそうかを見つけていきましょう。

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。本記事には、広告を掲載しているページへのリンクが含まれます。

目次

一人暮らしの親の見守りは、まず3つに分けて考える

見守り方法を選ぶ前に、まず整理したいのは、家族が何を知りたいのかです。

普段どおり暮らしていることを、ゆるやかに知りたい

今のところ大きな心配はないものの、ときどき様子が分かればよい。

そのくらいなら、電話やメッセージなど普段の連絡から考えられます。

家電の使用状況などを利用して、生活の様子を間接的に確認する方法もあります。

いつもと違う変化があったときに知りたい

普段の連絡だけではなく、生活にいつもと違う動きがあったときに知りたいなら、家電やセンサーなどが候補になります。

ただし、何を変化として捉えるのか、どのタイミングで知らせるのかは機器やサービスによって異なります。

何かあったときに、誰かに対応してほしい

親と離れて暮らしていると、異変に気づけても、すぐ実家へ向かえるとは限りません。

その場合は、本人からの緊急通報や、必要に応じて第三者が現地へ向かう仕組みまで検討する方法があります。

ここで分けて考えたいのが、

異変を知ること

と

異変があったあとに対応すること

です。

すべての家庭に駆けつけまで必要なわけではありません。

普段の様子、生活の変化、緊急時の対応。この3つのどこまで必要なのかを先に考えておくと、見守り方法を選びやすくなります。

離れて暮らす親を見守る主な方法

一人暮らしの親を見守る方法は、大きく5つに分けて考えられます。

1.電話・メッセージ

2.家族・周囲・地域による見守り

3.家電・センサー

4.カメラ

5.緊急通報・駆けつけ

どれか一つが優れているわけではありません。

電話だけで十分な家庭もあれば、センサーを組み合わせる家庭、緊急時だけ第三者の対応を利用する家庭もあります。

離れて暮らす親を見守る5つの方法。電話・メッセージ、家族や地域、家電・センサー、カメラ、緊急通報・駆けつけ

ここから、それぞれの違いを見ていきます。

電話やメッセージで見守る

特別な機器を使わなくても、普段の電話やメッセージは見守りの一つになります。

声を聞く、短いやり取りをする、最近の出来事を話す。見守りのためだけの新しい習慣をつくらずに始めやすい方法です。

普段使っている連絡手段から始める

電話なら声の調子を含めて会話できますし、メッセージならお互いの都合がよい時間にやり取りできます。

スマートフォンを使える親であれば、ビデオ通話も選べます。

新しいアプリを覚えてもらうより、親が普段から使っている方法をそのまま利用した方が続けやすい場合もあります。

連絡する頻度に一つの正解はない

毎日の短いやり取りが自然な親子もいれば、数日に一度の電話の方が続けやすい親子もいます。

たとえば、決まった時間に毎日電話すると細かく決めるより、数日連絡がなければこちらから電話するといった緩やかなルールの方が合う家庭もあります。

連絡が取れない理由までは分からない

電話に出ないからといって、すぐに異変が起きているとは限りません。

外出中だったり、スマートフォンに気づいていなかったりすることもあります。

反対に、連絡を取れているだけでは生活のすべてを確認できるわけでもありません。

電話やメッセージだけで目的を満たせるのか、連絡がないときにも別の方法で様子を知りたいのかを考えてみます。

家族や周囲の人、地域と一緒に見守る

離れて暮らす親の見守りを、子ども一人だけで続ける必要はありません。

兄弟姉妹や近くに住む親族、普段から関わりのある周囲の人のほか、地域によっては自治体の制度を利用できる場合もあります。

家族でできることを分ける

きょうだいがいる場合、誰か一人がすべてを担当するより、それぞれが無理なくできることを分ける方法があります。

近くに住む家族が実家へ行く機会に様子を見る、気になることがあれば共有するといった程度でも構いません。

細かな当番を決めるより、何かあったとき誰に相談できるかが分かっていることの方が役立つ場合があります。

地域とのつながりも一つの支えになる

親が普段から付き合いのある近所の人や地域の活動なども、家族とは違う形で生活とのつながりになります。

近所の人に監視を頼むという意味ではありません。

普段から顔を合わせる関係があり、親が地域から孤立していないことも、一つの支えになります。

自治体の制度や相談先も確認する

自治体によっては、一人暮らしの高齢者などを対象に、見守りや安否確認、緊急通報に関する制度を設けています。

内容や利用条件は地域によって異なります。

利用できるものが分からないときは、親が住む自治体の高齢者福祉を担当する窓口や、地域包括支援センターも相談先の候補になります。

民間サービスを探す前に、地域で利用できる制度がないか確認してみるのも一つの方法です。

おやとなり編集部より

見守りは、家族だけですべてを担う必要はありません。自治体によって利用できる制度や対象条件は異なるため、親が住んでいる地域の高齢者福祉窓口や地域包括支援センターも確認してみましょう。

家電やセンサーなら、映像を使わず見守る方法もある

見守りというとカメラを思い浮かべるかもしれませんが、映像を使わずに生活の様子や変化を確認する方法もあります。

代表的なのが、普段使う家電の利用状況を見る方法と、人の動きやドアの開閉などを検知するセンサーです。

普段使う家電の利用状況から見守る

日常的に使う家電の動きを、離れて暮らす家族が確認できるサービスがあります。

たとえば、電気ポットなど日常的に使う家電の利用状況を家族側で確認できる仕組みがあります。

このタイプには、親が見守りのために毎回操作をしなくても、普段の生活の中で使えるものがあります。

一方で、家電を使っていない理由までは分かりません。

検討するときは、

普段その家電を使う習慣があるか

何を確認できるのか

家族にはどのように情報が届くのか

を確認します。

通信環境も製品によって異なり、家庭のWi-Fiを利用するものだけでなく、機器側に通信機能を持つものもあります。

人感や開閉センサーで生活の変化を知る

センサーを利用して、人の動きやドアなどの開閉を確認する方法もあります。

人の動きを検知するものや、冷蔵庫などの開閉状況を利用して生活の変化を確認する仕組みがあります。

センサー型は、室内の映像を見るのではなく、人が動いたか、ドアが開閉されたかといった情報から生活の変化を捉えます。

ただし、センサーが反応しなかったからといって、必ず異変が起きているとは限りません。

すべての異変を検知できるわけでもありません。

何を検知するのか、どのような条件で通知するのか、その後誰が確認するのかは製品やサービスによって違います。

カメラを使いたくない場合にも候補になる

家電やセンサーは、室内の映像を見ない方法を選びたい家庭にも候補になります。

ただし、映像を使わなければ必ず親が受け入れやすいわけではありません。

何が家族に伝わるのか、親本人がその仕組みに納得できるのかまで確認して選びます。

見守りカメラは、映像で確認したい場合の選択肢

離れていても親の様子を映像で確認したい場合は、見守りカメラが候補になります。

家庭向けカメラには、スマートフォンから映像を確認できるものがあり、製品によっては動きの検知や通知、カメラ越しの通話などに対応しています。

映像で確認する必要があるかを考える

カメラの大きな違いは、実際の映像を見られることです。

ただし、情報が多いほど優れた見守りになるわけではありません。

普段どおり生活していることが分かれば十分なら、電話や家電、センサーで目的を満たせる家庭もあります。

映像で室内の様子まで確認したい、必要なときに画面越しで会話したい、といった目的がはっきりしている場合に検討します。

設置するなら親本人と確認する

カメラでは室内の様子が映るため、設置する側だけで決めないことが重要です。

どこに設置するのか。

誰が映像を見るのか。

どんなときに確認するのか。

録画するのか。

こうした点は事前に共有しておきたいところです。

製品によってはプライバシーに配慮するための設定を備えたものもありますが、それだけで親の抵抗感がなくなるとは限りません。

緊急時の対応まで必要なら、通報や駆けつけも検討する

離れて暮らす親の見守りでは、異変に気づくことと、そのあと誰かが対応することを分けて考える必要があります。

家族が遠方にいて、すぐ実家へ向かえない場合は、緊急通報や第三者による駆けつけまで含めて考える方法があります。

本人から助けを求める緊急通報

緊急通報には、体調不良やけがなどのときに、本人がボタンなどを操作して外部へ知らせる仕組みがあります。

民間サービスには、専用の通報機器などから連絡し、必要に応じてスタッフが自宅へ向かうものもあります。

本人による操作が必要なのか、その後どこへ連絡されるのかはサービスごとに確認が必要です。

通知されたあとに誰が対応するか

家族へ通知が届く仕組みがあっても、それだけで現地対応まで行われるとは限りません。

本人へ電話するのか。

近くの親族に連絡するのか。

サービス事業者が状況を確認するのか。

必要に応じてスタッフが現地へ向かうのか。

異変が分かった後の流れは仕組みによって違います。

遠方に暮らしている場合は、そのとき誰が動けるのかまで考えておく必要があります。

第三者が現地へ駆けつけるサービスもある

警備会社などには、緊急通報などを受けてスタッフが自宅へ駆けつけるサービスがあります。

ただし、駆けつける条件や対応できる範囲はサービスによって異なります。

駆けつけサービスがあれば、家族の代わりに介護や日常生活の支援までしてもらえるという意味ではありません。

何をしてもらえるのかは、利用前に確認が必要です。

自治体に緊急通報制度がある場合もある

緊急通報は民間サービスだけではありません。

自治体によっては、対象となる一人暮らしの高齢者などに緊急通報機器を貸し出し、通報後の状況確認や、条件に応じた対応につなげる制度があります。

対象者、費用、対応内容は自治体によって異なります。

親が住む自治体に利用できる制度がないか確認してみるのも一つの方法です。

結局、うちの親にはどれが合う?まず3つを確認する

見守り方法をいくつか知ると、今度はどれを選べばよいのかで迷いやすくなります。

そんなときは、まず次の3つを考えてみます。

1.何を知りたいか

普段の様子が分かればよいのか、いつもと違う変化を知りたいのか、緊急時の対応まで必要なのか。

ここが決まると、候補になる見守り方法を絞りやすくなります。

2.親本人が無理なく受け入れられるか

家族には便利でも、親本人が負担に感じる方法では続けにくくなることがあります。

普段の暮らしを大きく変えずに使えるかも確認します。

3.異変があったとき誰が対応するか

通知を受け取るだけでよいのか、家族が現地へ行けるのか、第三者の対応まで必要なのかを考えます。

この3つを整理した結果、家族への通知だけではなく、緊急通報や第三者による駆けつけまで必要だと感じた場合は、民間の見守りサービスを比較する段階です。

通信環境、操作負担、費用、契約条件など、具体的なサービスを選ぶ基準は高齢者向け見守りサービスの選び方で詳しく整理しています。

迷ったら、最初から全部を導入しなくてもよい

見守り方法を調べるほど、電話も必要、センサーもあった方がよい、駆けつけも必要かもしれない、と選択肢が増えていきます。

ただ、最初からすべてを組み合わせる必要はありません。

普段の様子が分かればよいなら、電話やメッセージから始める。

連絡だけでは少し心配なら、家電やセンサーを検討する。

異変があっても家族がすぐ行けないなら、緊急通報や駆けつけまで考える。

今必要な範囲から始めればよいのです。

親の暮らしや家族の状況が変われば、方法を加えたり減らしたりして見直すこともできます。

親が見守りを嫌がるなら、無理に進めない

見守る側には安心につながる方法でも、親本人は監視されているようで嫌だと感じることがあります。

特にカメラやセンサーなど、生活の様子が家族に伝わる仕組みは、家族だけで決めない方がよいでしょう。

まずは、何のために見守りを考えているのかを共有します。

それでも本人が嫌がるなら、カメラではなく電話にするなど、別の方法を探します。

親本人が納得できることも、見守り方法を選ぶ条件の一つです。

緊急対応まで任せたいなら、見守りサービスの選び方を確認する

ここまで見てきたように、一人暮らしの親の見守りには、家族だけでできる方法から、機器や地域の仕組み、民間サービスまで幅があります。

その中で、

異変があったときに家族だけでは対応が難しい

第三者による確認や駆けつけまで検討したい

という場合は、民間の見守りサービスも候補になります。

ただし、見守りサービスはどれも同じことをしてくれるわけではありません。

本人からの緊急通報に対応するもの、センサーなどで変化を知らせるもの、必要に応じてスタッフが現地へ向かうものなどがあり、対応範囲はサービスによって異なります。

そのため、料金や知名度だけで選ぶより先に、

何を見守ってほしいのか

異変時にどこまで対応してほしいのか

親本人が使いやすいか

実家の環境で利用できるか

家族側はどこまで対応できるか

を整理してから比較します。

反対に、電話やメッセージで十分そう、家電やセンサーで目的を満たせそう、家族や地域で対応できそうと感じたなら、無理に民間サービスまで進む必要はありません。

第三者による対応まで必要だと感じた場合は、次に見守りサービスの選び方を確認してみましょう。

見守り頻度、緊急時の対応範囲、親本人の使いやすさ、設置環境、費用などを整理してから比較すると、自分たちに合うサービスを絞りやすくなります。

高齢者向け見守りサービスの選び方|親に合うサービスを見つける7つのポイント

緊急時の対応まで任せたい場合は、料金だけでなく、見守り方や駆けつけ範囲、親の使いやすさを確認してから比較しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

おやとなり編集部のアバター おやとなり編集部 生活支援メディア編集部

おやとなり編集部は、離れて暮らす親の生活が少し心配になってきた子世代に向けて、見守り・食事・家事・防犯・実家整理などの情報を整理して届けています。
公的機関や公式情報を確認しながら、親の暮らしを無理なく支えるための選択肢を、できるだけわかりやすく紹介します。

目次